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東伊豆町民インタビュー NO.75 原川哲さん
本日は稲取にあるグランピング施設La-gomの原川哲さんにお話を伺っていきます!
まず、移住されてきた経緯をお教えいただいてもよろしいでしょうか?
よろしくお願いします。
La-gomのメンバーの中には、元地域おこし協力隊の本多まゆみさんや、元上司が東伊豆で仕事をしていたりしてご縁があるのですが、僕自身は東伊豆町に移り住むまでほとんど来たことがありませんでした。
伊東、下田あたりはプライベートで訪れたことがあったり、前職は営業をしていたのでそのエリアにはお客さんがいたので土地勘はありましたが、東伊豆町となると知り合いもいないし、立ち寄ったこともなくて、ここに住みたいなという気持ちがあったわけではないんですよね。
会社に勤めていたときに、ある時ふと自分でなにか起業したほうが楽しいんじゃないかなと思うタイミングがありました。
そこから2-3年はその職場に勤めていたのですが、退路を絶たないと自分の性格的に動かないなということを思い始めて、まずサラリーマンを辞めることにしました。
そうなんですよ。それから一年間は貯金を切り崩しながら過ごしていて、現在のLa-gomメンバーである元上司と前々からキャンプ場みたいなものをやりたいよねと話をしてて、候補に挙がってきたのが今のLa-gomの敷地でした。
ここは元上司が本業で縁を持っていた場所でして、本業の方で取り組むには規模的に面積が小さいけど、ロケーションは最高だし自分たちで仕事を起こしてやっていくなら十分な土地だということで、起業の準備を進めることにしました。
事業立ち上げにあたって東伊豆町役場の方、旅館組合の方、漁協の方などに挨拶をするようになり、金融機関との打ち合わせで東伊豆町には通うようになりました。
プロジェクトが本格始動するタイミングに、僕は仕事をしていなかったし、身軽だったので現地に行けますという話になって東伊豆へ移り住んできました。
なるほど。原川さんはLa-gomでの起業をきっかけに東伊豆町にやってきたわけですね!
ここでLa-gomをやる決意をしたときの心境はどのようなものだったのでしょうか?
そうですね。
起業するならここしかないなという思いでした。
もしうまくいかなかったらまたどこかに勤めればいいかなという感じで思っていました。
ただ、前職を辞めてからはアウトドア施設をやりたいなという思いがあったので、この土地でできることは色々と考えました。
そしてキャンプ場にするにはこの土地は手狭だと判断し、客単価の上がるグランピング事業をやろうということに。
この敷地でアウトドア事業ができたらと初めて見に来たとき、原川さんの印象はいかがでしたか?
もともと地面がアスファルトだったんで、これがこの先どうなってくのかなとは思ってたんですけど、ロケーション的にはすごいいいなと思って、ポテンシャルを感じました!どうなるのかは当時全然想像もできなかったんですけどね。
ただ、お隣の飲食店を見てみると、結構賑わっていて、片田舎だと思っていた場所でも目的地になるような場所が作れれば、人は集まるんだろうなというイメージは漠然と持っていました。
第一印象で可能性を感じてくれたんですね!
では、原川さんがアウトドア施設をやりたいと思うに至ったのはなぜですか?
僕のアウトドア好きの原点は一緒に起業した上司が誘ってくれたキャンプでした。
それまでやったことなかったんですが、楽しくて、前職を辞めてから道具を揃えて自分でもキャンプをするようになりました。
色々なキャンプサイトを巡る中で、それぞれの施設のもったいないところが見えてくるようになったんです。
サイトはきれいなのにトイレが汚いとか、もうちょっとこうしたらいいのにと思うことがたくさんありました。
運営を始めた今それらが仕方ないことだったのかもなと思うようになったわけなんですが、当初の僕はそういう視点を盛り込んだアウトドア事業を形にできたらいいのではないかと思い至ったわけです。
そうですね。
それでグランピングをやるでのであれば、そこそこの値段でご宿泊いただくのでちゃんとした食事を提供できるといいよね、プロに頼めるといいよね。ということで、本多まゆみさんに声をかけて合流してもらうことになりました。
なるほど、そういう経緯でLa-gomさんは出来上がってきたわけなんですね。
運営をはじめてみて、いかがお過ごしでしょうか?
どのようなことを考えられながら運営されていますか?
一つは、少人数で運営しているので誰か一人が欠けるとサービスがままならなくなる危うさがあることです。
体調管理に気をつけないと、事業の成績に直結してしまうので欠員を出さないように注意しています。
長期的に見ると代わりになる人に控えていてもらう必要がありそうです。
もう一つは、接客のしやすさです。
前職が車の営業で基本的にお客さんは警戒した状態からコミュニケーションがはじまっていたため、宿泊施設の接客にはとてもやりやすさを感じています。
なぜかというと旅行はみなさん楽しみでワクワクしながら来てくれるからで、車の営業とは最初の入りが真逆と言っていいほど違ったんです。
おもてなしの仕方も、コーヒーの出し方一つとっても変わって来るんですよね。
大きな企業だと、ルールを厳しくして一様なサービスを社員に求めるけど、小規模で売上や利益率をコントロールできる自営業からこそ、今日はサービスでコーヒーを提供してあげようということが簡単にできて、そういう細やかなおもてなしでお客様が喜んでくれるんですよね。
普段は遠隔地で経費削減と口うるさく言うメンバーも、現地で接客していると僕が見てもそれサービスし過ぎでは?というように感じることもしばしば。
でも、自分たちの施設のお客様にいい思い出を作って帰ってほしいという気持ちがあるからこそだと思うんでそれでいいんだろうなって思っています。
原川さんたちのLa-gomに掛ける思いについて深く学ばせていただくことができました!
同業としてこれからも一緒に切磋琢磨していきましょう!
この度はお話を聞かせてくださいましてありがとうございました!