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片瀬
鈴木教郎さん
うな瀬(飲食店)

東伊豆町民インタビューNO.16 鈴木教郎さん

荒武
荒武

こんにちは!本日は、片瀬地区の飲食店「うな瀬」さんを営まれている、鈴木教郎(すずきのりお)さんにインタビューをさせていただきます!

鈴木さん本日はどうぞよろしくお願いいたします

まず最初に鈴木さんの生い立ちを教えていただいてよろしいでしょうか?

よろしくお願いします。

私は東伊豆町片瀬出身です。うな瀬は私が一歳のときに両親が開業しました。

小さい頃からうな瀬を継ぐことを考えていて、幼稚園の卒園文集にはうなぎ屋になると書いていました。

高校卒業して修行に出たのですが、自分も若かったということもあり修行先と馬が合わず辞めてしまい、そのとき挫折を味わいました。

その後は好きだった音楽の道を進んでみて、オリジナルで曲を作ってライブなどもしていましたが、今思うとそちらも中途半端だったなあと思うこともありますね。

最終的にはうな瀬を継ぐという考えがあったので、20代は横浜市内に住みながら飲食店に務めていました。

東伊豆町に戻ってきてちょうど10年になりますね。

鈴木さん
鈴木さん
荒武
荒武

首都圏に出て、いろいろな経験を積んで伊豆へ戻ってこられたんですね。

東伊豆に戻ってからはうな瀬さんでお勤めを続けているのでしょうか?

そうです。

この辺は家族経営の飲食店が多いですが、親子両方ともに甘えが出てしまうので、最初は親と店をやるということに反発もありました。

自分がやってきたものもあるので、価値観の違いで食い違いが生まれてしまう。

他人だったらイライラしないと思うんですが、身内だとイライラすることってよくありますよね。

相手を理解する、自分が前に進むための修行だっていうポジティブな感情でやっていかないとなと思って、日々うな瀬を回しています。

鈴木さん
鈴木さん
荒武
荒武

家族経営ならではのお悩みがあるんですね…

続きましては、うな瀬さんのこだわりについて教えて下さい!

うな瀬は基本的には、お客さんに喜んでもらうことを大切にしています。

お客さん目線でいることを両親も意識していると思います。

それと地元と関わるということ、地魚で言えば北川漁港の定置網、地元の経済に貢献するという意味で地元の野菜を使う、地元の業者さん、お客さんと関わるということを意識しています。

安いものを仕入れて提供するという考えもありますが、仕入れが高くなっても自分は地元を使ってやっていきたいと思っています。

鈴木さん
鈴木さん
荒武
荒武

鈴木さんのこだわりポイントお教えいただきありがとうございます。

鈴木さんにとって地元のお客さんや業者さんと関わるということの意義ってどのようなところにあるのでしょうか?

今の東伊豆町は人口も減っているので、地域全体で成長していかないといけないと考えています。

僕はここでうな瀬を守りたいし、町にも続いてもらいたい。

町全体が活性化して、町の外から人がやってくることが理想の状態だと思います。

個々の魅力が増せば、流出してしまう若者世代が帰ってきたり、仕事先をこの町に選んでくれる子供世代も増えてくると思うんですよね。

鈴木さん
鈴木さん
荒武
荒武

地域全体を経済発展させていくために、地元を使っていこうというご意向をお持ちなのですね!

まさに地産地消の考え方に通じるものがありますね!

自分も見習わなくてはと思いました…

ものよりは人という考え方を大事にしていて、人とつながってお店をやっていくというのがうな瀬の経営だと思います!

また、川崎出身の妻にはよく「伊豆の魅力って何?」ということを聞きます。

私達地元では観光のお客様の目線で物事を見にくくなっているので、地域の他のお店の皆さんもそうだと思いますが、外側からの目線を大切にできるといいと思っています。

そういう意見交換ができる会が開けるといいなと思って、うな瀬でも少し前に婚活をやったりしていました。

出会って話して気づくことも多いので、人手が確保できたら継続的にやっていきたいと思っていることの一つです。

鈴木さん
鈴木さん

荒武
荒武

奥様からご意見を伺われるというお話でしたが、伊豆のどのようなところに魅力を感じておられるのでしょうか?

昔から家族で伊豆に来ていたこともあって、温泉が魅力だということをよく言っています。

お店のことでいうと、ハワイの飲食店が発行していた「ローカルカード」をうちでも導入できたらいいなと思っています。

観光地のハワイは観光客料金と地元民料金が分かれているお店があるらしく、うちも観光のお客様がメインというお店ではないのですが、そんな値段設定をしているつもりはないんですが、高いと思われている現状があります。

他の飲食店も地元還元の価格のメニュー展開をしているところもありますよね。

もう少し値段上げたいメニューもあるし、売値が高くなってしまう場合もよくあるんですが、自分たちの売上を削って値段設定するときもあったりします。

うなぎも高騰する場合があるので、値段設定を上げ下げする判断は難しいですね。

鈴木さん
鈴木さん
荒武
荒武

ローカルカードという発想面白いですね。

ただ値段設定を綿密に練る必要が出てくるんですよね。

観光のお客様がやって来なくなると地元価格だけでやっていくということになりかねないので、状況を見ながらやっていけたらいいのかなと思っています。

飲食店紹介サイトも便利ですが、いくつも運用するのは時間がかかるので、なかなか広く動かすことはできません。

なので自分たちでイベントを開くなど、人から人に伝わる口コミを意識しています。

紹介で来てくれる人とサイトで見てくれた人とではリピート率が変わってきます。

それなので、口コミしてくれる人をピックアップしてその人にお礼を用意して宣伝してもらうような仕組みが考えられないかなと思ったりしています。

そうやってうな瀬に関わってくれる人を増やしていきたいんですよね。口コミしてくれる人とも連絡を密に取る必要が出てくるので、「人と人の連鎖」が生まれてくる。

これが大事だなと思っています。

うち店でも父と母に会いにやってくるお客さんがいるんですよね。

それを目の当たりにするのでこの人達すごい人達だったんだなあと。

鈴木さん
鈴木さん
荒武
荒武

人と人の連鎖、まさにうな瀬さんが目指しているお店像とマッチしてきますね!

最後に、今後鈴木さんがやっていきたいと考えていることや野望について教えて下さい!

お店のことになりますが、自分の考える飲食店は専門店であるべきだと思うので、鰻の専門店を三島に出店することが野望です。

あとは、家族がパンやケーキなどのデザートを作っているので、それも各専門店でやっていけたらいいなと思っています。

アジフライも好評なので、場所はまだ未定ですが、やっていきたいと思っています!

結局行き着くのは従業員が必要になってくるというところです。

各専門店を作った先には従業員が独立する支援を考えていけたらいいなと思ったりもしています。

鈴木さん
鈴木さん

荒武
荒武

うな瀬さんの今後の事業展開も楽しみですね!!

ちなみに僕はうな瀬さんのアジフライのファンです!

鈴木さん、お忙しい中取材に答えていただきありがとうございました!!