稲取
遠藤雅之さん、ゆささん
KAHANA

東伊豆町民インタビュー NO.72 KAHANA(遠藤雅之さん、ゆささん)後編

KAHANAの遠藤夫妻に引き続きお話を伺っていきたいと思います!
お店を理想の状態に作っていくというのは簡単な道のりではなく、様々なご苦労があったんだろうなと前半のお二人のお話から汲み取ることができました。
6年お店を続けて、どのような苦難を乗り越えてこられたのか伺わせていただいてもよろしいでしょうか?
オープン当初は観光客があまり来ず、コロナが落ち着き始めたころから増えるようになりました。
要因としては地域の中でうちを紹介してくれる人が増えたことが大きく、近隣旅館さんや
駅前の観光案内所からの送客が目立つようになりました。
近所の人が紹介してくれるということも増えてきて、コロナを経験して僕たちは周りの人たちに助けられているんだなと実感することが多くなり、店を続けられているのは地域に支えられているからで自分たちだけの力じゃないと思うようになりました。
コロナ禍、緊急事態宣言が出ていたときはお店で飲食しづらい状況が続きましたが、そんな状況下で地元のみなさんがテイクアウトに来てくれたんです。
どうしようって悩んでいるときに頑張ってね、応援しているねという声に助けられたこと、今でも忘れません。
この町の人たちにはあったかさがあると思います。
こういった経験を重ねるなかで地元にありがとうという気持ちがとても強くなりました。
数多くある中で足を運んでくれていること、来てもらった人に感謝するということがとても大事だと思っています。


この町は苦しいときに支え合いができる地域なんですね。
素敵なエピソードを伺うことができ、地域地域あってこそという考えがとても勉強になりました!
そんなKAHANAさんのおすすめメニューってどんなものがあるのでしょうか?
メインメニューはお肉を使った商品となっており、ジャークチキンや、ふじのくに熱川高原ポークを使った塩豚の香草焼きやジャークポークがオススメです!
他にもカレー、タコライスなどのメニューも好んで注文してくれるお客さんがいます。
固定のメニューだけを注文するお客さんもたまにいて、指定のメニューが品切れの場合は、また来るね!と、そのままお店を立ち去るというパターンもあります(笑)
ジャークチキンは、オープンからある定番メニューで、ふじのくに熱川高原ポークを使用したメニューは、地物だからという理由で観光客から人気です。

メニューとしてもっと増やしてもらいたいという要望もたまにあるんですが、私たちの自信があるものだけを出したいという想いから今のメニュー展開となっています!
数量限定でニューサマープリンなどスイーツも季節折々の材料が揃った時だけご用意することもありますよ!


個人的に塩豚の香草焼きが定番となっています!
KAHANAさんは一品メニューも充実していて、グループで利用させてもらうときもあれば、ピザのテイクアウトなどでもお世話になっております!!
話は変わりますが、こちらのお店がこれまでどのような変遷を経てきたのかについて伺ってもよろしいでしょうか?
もともと住宅だったこの建物を東京から帰ってきたタイミングで借りることができ、時期として雛のつるし飾りまつりの全盛期だったということもあって、甘味処としてオープンしたのがお店の始まりになります。
雛のつるし飾りの展示会場がお店の通り沿いにあり、行列ができるほど人が来ていたのでこの通りで商売したらいいだろうなと営業を開始しました。
当初は、観光協会の意向でバスツアーで来たお客さんたちに稲取駅で降りてもらい、町を周遊してもらうというイベントになっていたので、町中いたる所で商売をしている人がいました。
ただし、お雛様の時期が終わった瞬間にだれもこないという状況や、抜群の集客力を誇った雛のつるし飾りまつりも坂が多い町で高齢者は周遊しにくいという評価からイベントの移動方法も徒歩から車両中心になってしまい、町中で商売をする条件としては不利になっていく状況でした。
当時は今のようにSNSやインターネットがここまで普及していない時代だったので、ミクシー、ブログ、Twitterで集客努力をしていました。
昔と比べてみたら、今はいろいろな集客手段が無料で手に入れられる環境なので恵まれてるって言えば恵まれていますよね。
その次はレゲエバーをはじめました。
甘味処オープン時すでにバー開業の構想はあって、東京でバーテンダーの修行していたスキルを活かしたお店をゆくゆくやろうと考えていたんです。
地元の大先輩が背中を押してくれて、まずはバーとして営業をスタート。
もともと音楽が好きでプロの世界に憧れて上京したというのもあったのですが、最終的に音楽に携わるためには表に出れずとも、裏方で関われるといいなという思いをずっと抱えていました。
地元に戻ってきたときに、音楽仲間と熱川でやった「リスペクト伊豆」という音楽イベントを開催したときに音楽関係の人たちと仲良くなって、音楽にかける想いが再燃。
レゲエの曲調は伊豆の雰囲気にも合っているなと感じ、伊豆で開かれる他の音楽イベントにも顔を出しながら月1で自分の店でも音楽イベントを開くようになりました。
近所の人達は子供の頃からよく知っている人たちだったから月に一回のイベントも大目に見てもらっていました。


時代の変遷をたどって今のKAHANAさんがここにあるんですね!
ご近所との長年のつながりの中で持ちつ持たれつの関係性を育ててこられたということが昔のお話から見えてきました!
最後になってしまうのですが、訪れる人でも移り住む人でもこの町に合いそうな人ってどんな人だと思うか教えてもらってもいいでしょうか?
そうですね、「ゆるふわ」な人って、この町に溶け込みやすい気がします。
そういう人はなんだか知らないうちに地域に溶け込んでいる。
なにげに自分も10年間東京で暮らしていたので半分稲取、半分よそから来た人間のような感覚があったりもします。
特有の人と人の距離感になじめるかが勝負ですかね、神経質な人は苦労する気が…(笑)
人々の暮らす時間がゆっくりと流れていて「稲取時間」といわれる特有のペースがあるのでゆるふわな人が合うんじゃないですかね。
お店をやっていると、ここ最近都心と東伊豆で二拠点居住をしている人が増えているのを感じていて、かつての稲取は島国みたいな部分があったけど変わりつつあるんだろうな、いい方向に変わってきているなと感じています!


ゆるふわですか!言われてみると適度にスキがある人のほうが関わりを持ちやすかったり、この町の雰囲気に似合う気がしますね!
今回はたくさんお二人のお店や地域にかける想いを伺うことができ、感無量です!
この度はインタビューにお答えいただきまして誠にありがとうございました!!