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奈良本ほっくり隊
東伊豆町民インタビューNO.27 奈良本ほっくり隊(前編)
こんにちは!
本日は、奈良本ほっくり隊のみなさんにインタビューをさせていただきます。
まずはみなさんの活動の概要をお教えください!
私達が活動を始めるきっかけになったのが、奈良本地区の問題として耕作放棄地が増加していたことでした。
当時は奈良本けやき公園という施設が新しく設置されるも持続的な活用が課題となっていて、地域振興の起爆剤として期待されていた施設ができても活気が戻ってこなかったような時期でした。
そこで平成22年に地元の有志で「地域を再発見し、楽しい活動をしよう」と立ち上がり、地域のいいところを見つけ「ほっくり返す」活動を目指して「ほっくり隊」を結成しました。
有志の声がけによって、その趣旨に賛同する十数人が参加する活動としてスタートし、早10年が経ちました!
現在は奈良本地区の耕作放棄地だった場所を借りて、蕎麦やさつまいもの栽培を行っています。
結成から10年間奈良本で活動を展開されてこられたのですね!
ほっくり隊の起こりは、地域への課題意識からだったということなんですね。
皆さんがお住まいの奈良本地区とは、どのような特徴がある地域なのでしょうか?
奈良本地区は海側に温泉旅館うや伊豆急行の伊豆熱川駅があるなど、観光の色が強いエリアと、私達が暮らしている山側の住宅エリアがあります。
海岸沿いの土地で温泉が掘られたことで旅館が増えて、伊豆急行が開通したことで観光産業が成長していきました。
山側は農業が中心の里山地域で今でものんびりとした雰囲気を楽しめる場所となっています!
ほっくり隊の皆さんが活動されているエリアは、山を背負った景色が特徴的なのどかな魅力がある場所だなと感じました!
そのような奈良本でほっくり隊の皆さんはこれまでにどのような活動に取り組まれてきたのでしょうか?
立ち上げ当初、まずは「地域の耕作放棄地を使って何か作ってみよう」ということになり、それに合わせて地域住民と観光客を対象にさつまいもの植え付け・収穫体験などのイベントを行いました。
最初にはじめて今でも続けている畑は地域の中心にあって目立つ場所ということで公民館の目の前の畑です。
農作物の選定ではあまり労力がかからない作物がいいよねということでさつまいもを植えました。
耕作放棄地の再生は農業機械を持っているメンバーたちで道具や知恵を持ち寄って補助金を使わずに行っています。
このような畑を使ったイベントの他にも、そば打ち体験イベントや観光イベントへの出店、箒木山ハイキング企画やインターネットでの情報発信も行ってきました。
立ち上げ当初から情報発信を行っている電子掲示板には「湯留・遊楽・奈良本ほっくり隊」と名付けて、その名の通りこの地域をゆるく楽しんでいる様子を発信しています。
ほっくり隊の電子掲示板(リンク:https://8238.teacup.com/hotukuri/bbs)
最初は、公民館前の畑という立地もあり地域の中には金儲けでも始めるのか?という懐疑的な声もありました。
でも、私達がほっくり隊として地域の子どもたちが参加できるイベント主催や地域イベントでの出店を行ううちに、活動が見えてきたからか地域の中で確かな信頼を築くことができました。
活動を続けることで賛同者が増えて、地元の皆さんからの協力も得られるようになってきたんですね。
今回のインタビューでは地域づくりの活動に携わる上で大切なことを皆さんから学ばせていただけています。
本日はどのような作業をされているのでしょうか?
夏に収穫するじゃがいもを植えるための畑の耕うん作業です。
公民館前にあるこちらの畑は三面借りているので、その一面をじゃがいも畑に、もう一面をポップコーン、もう一面をさつまいもの畑にする計画でいます。
近所にそば畑もあって時期になったらそちらの栽培もスタートさせます。
メンバーは兼業が多いので、基本的に手がかからない作物を作ることを意識しています。
ほっくり隊は50−60代の奈良本地区出身者が中心に活動しており、県庁職員や建設業、体操講師、農家など多様な職種の人が在籍しています。
農業や建設業、情報発信などメンバーにはそれぞれ得意な分野があるので、力を合わせながら活動しています。
たくさんの職種の方がそれぞれの特技を持ち寄って活動が展開されているんですね!
みんなが力を合わせることでコレほどのパワーになるということを実証していただけていて私はもちろん、皆さんの活動は町の色々な人達の背中を押してくれていると思います。
前半では奈良本地区のみなさんが、奈良本をより良くしていこう!と立ち上げたほっくり隊について活動概要を伺ってきました。
後半ではより具体的にどのような思いを持って活動に取り組まれているのか?活動の展望について伺っていきたいと思います!