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東伊豆町民インタビュー NO.81 井上憲作さん、井上典子さん後編

第一部では井上さんご夫妻が東伊豆町に移り住んできた経緯やお総菜やとゲストハウスを立ち上げに至ったお考えを中心に伺ってきました。
チャレンジショップとしてご利用いただいたダイロクキッチンについて、想定されていたイメージ通りのご利用をしていただくことはできましたか?
そうですね。
おおむね想定どおりで、今年4月の本オープンに向けて、とても多くの事を経験させてもらっています。
例えば、商品の単価、お客様1人あたりの単価の把握、1日の客数とご来店の波が何時ごろにあるのか、店舗オペレーションを毎回改善して、かなり効率化することができたり、地元の方で常連になってくれる方がたくさんできました!


チャレンジショップのみならず何かをやろうとする人たちがテストする場としての可能性を感じています。
仮説を立てたことを検証していく場所。ラボ的なイメージで運用していけるとよさそうだなと。
気楽な研究会みたいな場所なのかな、私たちのようにここで売上が成り立つ兆しがあるかを試算して、データを取っていけるようなイメージで運用しつつ、講座や教室など、飲食に関わらず多様な場が生み出せるといいですね。
流れのイメージとしてはEASTDOCKでミーティングを重ねて、検証の場としてダイロクを使うという感じ。


なるほど、たしかに食にこだわらずに様々なチャレンジが生まれる場所になるといいですよね!
今もありますが、サークル活動的な集いがもっと増えると楽しそうです!
さて、次は典子さんに質問です。チャレンジショップをやってみてお客さんの反応などいかがだったでしょうか?
夫と二人でメニューを検討する中で、これはウケないだろうと思ったメニューが売れたりします。最近だとさくらエビと春菊のナムルですね。けっこうこちらの予想が外れるんですよ。
好みは人それぞれなんだなと思いつつ、全体的には認知度がもっと上げられるといいなと感じています。
味付けについては、どんな味がみんなはいいのか?という葛藤がありました。
濃い味がいいのかな?とか思っていたけど、お客さんの一人から「これおふくろの味だ」と言われたのをきっかけに、素材の味を活かした今のままの料理でいいんだなと思えるようになりました!



典子さんのお料理は本当に美味しく、家族でヘビーリピートさせてもらっています!
「なぎ」というお店を通してこの町で何を実現していきたいとお考えですか?展望を伺えたらと思います!
今からできるのが楽しみな井上さんご夫妻のお店「なぎ」ですが、そこでは井上さんの経験とスキルはどのように活かされるのでしょうか?
私は「和ぎ」で広告宣伝、金銭周り、広く経営と言われる領域をやっていくことになります。
今はとにかく数値化にこだわっていて、総菜の原価を計算してどれくらいの利益を上げられるかの試算をできるだけ厳密に行っています。
例えば妻の味付けについてだと、塩を小さじ何杯分使うのかということを明確にしていて、普段大まかにやっている味付けを数値化することを意識的にシビアにやっています。
商売にするってそういうことですからね。
そういった経営的観点から、管理系の業務を担っています。
これまでは「何の仕事をしているのか?」というところを問われると説明するのが難しい職業だったんですが、これからはお総菜やと宿をやっていると言えるようになります。
複雑な機械ほど壊れやすいと思うんですが、自分をいかにシンプルに表現できるか、それが自分の立場の強度にもなるんじゃないかなと思うんですよね。


井上さんの真摯に仕事に向き合う姿勢、とても勉強になります。
お二人の東伊豆ライフの楽しみ方についてもぜひお教えください!
東伊豆で住んでいる場所に温泉・サウナの施設があって、よく利用しています。
リスもそうだけど野生の動物が多くて、天気がいいとマンホールの上に必ずいる鳥がいたりして、自然の中で暮らせているんだなという実感を持って生きています。
あとは、東京が生活の拠点だったころは音に不快感を覚えることがよくありました。
特に電車の音が顕著ですが、東伊豆で暮らしていると自然の音と合わさって遠くの方から心地よく聞こえてきます。
ランチが遅くてものんびり待っている、その時間感覚が心地よい。
最近見たニュースですが、地方大学から東京に上京する割合が減ってきているらしく、様々な要因があると思いますが、そういう地方の良さにみんな気づき始めているんじゃないかなと思ったりもします。

私は最近、鳥のさえずりで起きています。
東京ではみんなが急いでいる印象を持っていて、実際東伊豆に来てから歩くスピードが遅くなりました。
東京への愛着はこっちに移り住むとそんなに無くなってしまって、逆に東京が不便に感じてしまうくらいです。


都市部での生活が長いからこそ、東伊豆ライフとの比較が面白いですね!
“稲取の街の活性化と居住者幸福度向上への貢献” というミッションを掲げていると思いますが、「和ぎ」が成功した暁にはどのような景色がこの町に広がっていると良さそうですか?
評価指標みたいなものがどういうところにあるか、教えてもらいたいです!
まずは「和ぎ」という施設から始めていきますが、徐々に活動エリアを広げていきたいと考えています。
この町をどんどん良くしていきたいという思いがベースにあって、将来的にはエリアで塊として捉えていけると良さそうです。
住民の生活満足度向上する取り組みとして前篇でも話しましたが御用聞きなどのサービスに可能性を感じています。
「和ぎ」自体は座敷で近所のおじいさんおばあさんがふらっと立ち寄ってくれて、子どもたちが勉強会してるみたいな集会所になっていくといいですね。
指標としては一日あたりの平均来店客数が基準になってくるかな。
とにかく人が訪れてくれないとですね!
妻のお総菜は買ってもらえれば気に入ってもらえる自信があるので!

私は井戸端会議の場所にしてもらえるといいなと思っています
まずは一日10人来てもらうということを目標にやっていきたいです!
オープンは2024年4月17日(水)を予定しています。
色々な人に足を運んでもらいたいです!!

これまで話してきたように、今までの10年間の取り組みの中で点だったものが繋がって塊になってきたという実感があります。
総菜メニューに関しては、地元の皆さんのリクエストをどんどん受け付けていきたいと思っていますので、ぜひ足を運んでいただけたらと思います!


この度はオープン直前にインタビューにお答えくださりどうもありがとうございました!!
みんなで新しいお店に行きましょう!